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ポケモンゲットだぜ!!

にじのとり保育園には
見学やボランティアのお申し出を頂くことが
しばしばあります。

決まった時間
子ども達やセンセイ達と共に
一緒に過ごしていただき、
保育園での生活や実際を体験して頂きます。

先週も
保育の専門学校に通う男子の学生さんが
連絡の上、見学に来てくれました。

じっくり事前に面談をしたわけではありませんが
朝から、必要なお仕事を分担して
1日一緒に過ごしました。

その日は昼食の時間を使って
その学生さんとは面談を行いました。
ここから先のことは
彼(仮にZ君とします)の了解も得た上で
書かせていただいています。

現在Z君は
3年間通う保育の専門学校の1年生。
19才になったばかりの青年です。

Z君と向き合って話をすると
保育のこと
保育の現場での自分の将来のこと
まるで誰かから教わったように
ハンで押したような
根拠のない教科書的な答えが
返ってきました。

まだ生まれてから19年ぐらいで
保育を志す若者の場合は
概ね
子どもが好きだから♪とか
幼稚園(保育園)の時の先生が
好きだったから私も憧れて♪
という理由がほとんどです。

もしくは
なんとなく、子ども相手の仕事を
してみたくて、資格持ちたくて、、、
そんな感じでいいと思っています。

多くの場合は
そんな純粋に子どもが好きという思いで
くぐった保育の門でも
その半数近くは
学生時代の保育実習や教育実習で
心打ち砕かれ、保育の業界を諦めるか
就職した人の内でも
およそ半数近くは
2年以内に辞めてしまう人が多いのが現状です。

もちろんこれは
園によっても違うと思いますし
辞める理由も様々ですから
一概にどうだと、断言はできませんが。

Z君が取ってつけたように語る
保育への思いを聞いていると
ふとした瞬間に
Z君の背中の方から
別の声が聞こえてきました。

<何もわからない>
<何も知らない>
<自分に何ができるのかもわからない>
<だから見に行きたいと思った>
<そしたらあなたは来ていいと言った>
<だから来たんだ>

Z君のもうひとつの声は私にそう訴えているのに
口と頭ではわざわざ難しい言葉を探して
難しい顔をして
私に説明しようとしているのです。

耳を澄ませてよかったです。
もう少しでZ君の心の声を
聞き逃すところでした。
愚かな大人はこれだからいけません。

Z君の難しい顔をした語りを途中で遮り
小学1年生ぐらいからの生い立ちを
話してもらいました。

理由は端折りますが
Z君は、いわゆる不登校児童でした。
義務教育の9年間を
ほとんど学校に行かずに過ごしていたのです。

高校はフリースクールへ進学し、
無事に卒業を果たして、保育の専門学校へ
昨春から通っています。

表現の方法がわからず
悩み塞ぎ込んでいた子どもの頃の
自分の話をする時、
なんとも暗い顔になって
ネガティブな言葉を吐くZ君でした。

でもひとつひとつそのネガティブを吐き出すにつれ
気のせいかもしれませんが、Z君の顔は
少しずつ生き生きし始めました。
時折見せる笑顔からは
キラキラしたナニカさえ見えました。

保育が云々、
将来的な稼ぎや親からの自立が云々、という以前に
Z君にはまず
自分だけが持つ自分自身の輝く姿を
自分の目で見て確かめて欲しい!
そう思いました。

暗い気持ちの人や
心の中がネガティブで渦巻いている人は
子どもから奪うだけでは足らず
一緒にそこにいる大人からも生気を奪います。
しかしながら
この日、たくさんのネガティブを吐き出しながら
Z君から生気を奪われる嫌な感じは
ひとつもしませんでした。

嫌なことがあって、
学校に行きたくないという
ストレートな気持ちを
認めて受け入れてもらえて
今現在は将来の目標のようなものも
見つけ始めているZ君は
相当素晴らしいと思います。

学校に行けてなかったから云々、、、
今取り返して云々、、
と考えず
学校に行かない期間があったことを
逃げ道なんかにせず
武器にして生きて欲しいと、
そう思っています。

話している内に
段々Z君の声と背中からの声の
チューニングが合ってきて
表情も声のトーンも変わってきました。

Z君は私との面談の時間に
手帳を持参してきました。
ポケモン柄の可愛いヤツです。

そういえばロッカーのところに置いてあった
Z君の荷物から見えていたのも
ピカチュウ柄の黄色いマフラーと
ポケモンのキャラクターを配した
ペンケースでした。

そうか、、ポケモンか、、、。笑
しかも相当のマニアやな、、、。笑

Z君よりも一つ年上の長男が
今も食玩を大人買いするほどの
ガチのポケモン大好きマンで
小さい頃は嫌というほど付き合ってきましたから
ポケモンのことなら
少しはわかります。

これまで観た
劇場用ポケモンの映画で
何が一番好き?

と、私が質問をすると
嬉しそうにZ君は悩み始めました。
あまりに嬉しそうに悩んでいるので
私が先に
「やっぱりラティオスとラティアスが最高やね♪
内容はもちろん、背景のスケッチも
主題歌もよかったよね♪」
と言うと、Z君はケイタイを取り出し
その映画の主題歌を
小さな音で聞かせてくれました。

その後Z君も好きな映画を言ってくれましたが
忘れました。
(話はちゃんと聞いてましたし
その後その映画の内容で
普通に盛り上がったのですが
忘れています。地味にショックです・・・)

「わかってくれる人がいて嬉しいな〜」
Z君のその時の笑顔は
その日一番の輝きを見せました。
そして
さらに続きます。

自分が苦しかった時、
僕はポケモンに助けられたんだと。
ポケモンはある意味命の恩人だと。
そしてその思いは
作者の方にも伝えたのだと。

ならば
あなたの命を救ったポケモンを使って
保育園の子ども達と一緒に
神経衰弱ゲームをするとか
イス取りゲームをするとか
方法は無限にあるから
次回来る時までに
何か策や案を考えてみたらどうですか?

と、提案すると
Z君はもう
面白い絵本を読んでもらっている
ビリーくんみたいにキラキラな目で
踊り出さんばかりに喜びを表現してくれました。

朝からの様子もそうですが
その日1日の様子を見ていましたが
これまで来た
どの見学希望者よりも
積極的に挨拶を交わし
言われなくても
子どもの目線に
自らの目線を合わせることができ

洗い物の後片付けに至っては
Z君が一番上手でした。

若い人だけでなく、これまでには
認可外保育園を作るつもりだと言う
私と同じぐらいの年齢の方や
経験者の方も
見学や面談に来られることがありましたが

挨拶も表情も
目線も行動も
どうにもこうにも焦点がぼやけて、ままならず
なぜこの人は
大切な子どもを預かる仕事を
選んだのだろう、、と
疑問を抱えこむほどの人がほとんどでした。

「単刀直入にお聞きしますが
保育園経営は儲かりますか?」と言う
一番私にしちゃいけない質問をして
平気な顔して私からの答えを待ってるような人と
いくら話をしても
平行線にもならず、がっかりするだけの
同業を目指す大人達との面談よりも

未来しかない
若者の中から溢れるものを導き出す方が
なん百倍も心が躍ります。

Z君は言いました。

「これまで、好きなことやっては
生きていけないと言われ続けてきたけど
自分の好きなことで
保育の展開を考えて来いと言われただけで
僕は今日来てよかったです!」

なんてダイレクトに
正直な思いを伝えてくれるんでしょう。
この日のZ君のこの思いが
消えないよう
私は私のできることで
サポートしていけたらと思っています。


学校に行けなくなる子のほとんどは
直接でも間接でも
そこには<いじめ>が絡んでいます。
私は今ここで
<いじめダメ!>なんて論じるつもりは
さらさらありません。
時間の無駄です。

いじめがダメだと本当にわかっている人は
自分発信でいじめたり嫌味言ったり
人を陥れたりしなければいいですよね。
でもこれ、
大人ほど難しいんじゃないですか?

にじのとり保育園には
いじめはありません。
大人同士のそれはもちろんです。

この際ですから他意はありませんが
あえて書く必要のないことを
あえて、あえて書かせていただきますと
大人が子どもを
体罰で言うこと聞かせたり
睨みきかせて従わせたり

外に出さないとか
いつまでも残して給食食べさせるとか
親御さんの悪口言うとか
そんなこともしていません。
(書くだけで怖いですね)
(子どもは一番その空気を察して
影響を受けますから・・)


誰しもが完璧ではないことや
誰かに気に入られようと
自分を殺してまで
誰かと付き合う必要なんてないことを
もっと早いうちに
大人は子どもから学んで、思い出して
子ども達に変な刷り込みをしないようにしなければ
大人も子どもも、
とりわけ子どもがしんどい思いをしますね。


にじのとりっ子が将来
学校へ行かない!発言をしたとしても
怖がらなくて大丈夫ですよ。
どんな時も
どんな状態でも
ママやパパの本気の腹のくくりを
応援するスタンスは変わりません♪♪♪



今日の写真は
長男が10年以上買い集めている
ポケモンの食玩・証拠写真

fc2blog_20150125185832c06.jpg

好きなことして 輝いてたら
知らん誰かも 笑い出す♪
 〜園長、サンデーどどいつ〜
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大阪市北区で(株)にじのとりが運営する
にじのとり保育園/ななつぼし保育園の日常と
園長の主観だらけのひとりごとです。

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